「トントン」胸腺たたいてパワーUP!!
胸腺たたきのお陰で今の私がいます
この胸腺たたきというセルフケアの自律神経調整法は、私にとって一番古く歴史のあるものです。
院長プロフィールのところで紹介しましたが、私は小学3年の時野球を始めました。
そのチームに、整骨院をやりながらトレーナーをしていた先生(現・師匠)から、高校1年の時教えていただいたものです。
「さとう君、バッターボックスに入る前ドキドキ緊張したら」
「ここを、トントンとたたくといいよ!」と。
素直な私は、当時何もわからぬまま何かあるたびに、せっせと叩いていました。
何か心が落ち着くのをおぼえ、以来叩き続けています。
さすがに今は、この仕事をしてますから、しっかり意味を調べた上で胸腺たたきを行っていますので効果は倍増です!
おかげさまで、数々の困難や緊張、プレッシャーを乗り越えられてきたように感じます。
それでは紹介します。
本当に大切な胸腺
胸腺は、胸骨の後ろ、左右の鎖骨と交わるあたりの心臓の前上方に位置する、この葉のような形をした左右一対の器官です。
全身のリンパ性組織に先駆けて発生し、免疫担当能力のある胸腺由来リンパ球(T-リンパ球)をつくり、全身のリンパ組織に分配する人間の免疫力の総司令部ともいえる部分です。
胸腺(Thymus)という言葉の語源は、ギリシャ語の「生命力」という意味のThymosです。
胸腺は、「生命エネルギーの中枢」と言えるのです。
リンパ球による免疫で、最も重要な免疫系はT細胞性免疫と言われるものです。
リンパ球の内の、細胞性免疫といわれるTリンパ球の免疫中枢である胸腺は、活性化していると免疫が上がる大切な場所です。
胸腺は心と体を繋ぐ中継場所
この組織は子供の時に大きく加齢とともに萎縮していき、高齢になると免疫系の能力が低下し、風邪をひきやすい、疲れやすい、ガンが起こりやすいといった体力の低下につながっています。
そして、T細胞の教育機関・成長期間としての役割が胸腺にはあるのです。
この場所は、何歳になっても教育機関としての働きを持っており、T細胞を教育し続け、教育量が多いほど免疫系が高いと言えます。
また、胸腺は、精神と身体を結ぶ場所として、感情やストレスによって影響を受ける最初の器官なのです。
何とか胸腺の委縮は避けたい
常に体内のエネルギ-「気」の流れを監視・調整しており、アンバランスになると胸腺がその修正をまず行うのです。
胸腺は、生命エネルギ-が宿る場所ではありますが、ストレスにさらされ続けると疲弊し、胸腺が急速に萎縮してしまう現象が起きてしまいます。
ですから、いかに生涯を通じて胸腺の活動を促進させ活発に機能させるかなのです。
ストレスを受ける前に強くしておく、ストレスを受けマイナスに転じたら早めにゼロに戻してあげることが大切です。
自律神経調整の行い方
たたく箇所は下の写真のとおりです。
通常の呼吸に合わせ、吐くときに「トン」とたたきます。
息を吸っているあいだは、そのまま拳は密着させたまま、たたくときだけ拳を体から離します。
叩く強さは、その振動が心地よく心臓に「ズン」と響く感じです。
強すぎても弱すぎてもいけません。
回数は15回です。
それ以上は刺激過多です。
胸腺はあなたの意識に応えます
最後に一番の肝心は、良いイメージを持ちながらたたくということです。
腰痛を患っていたら、まずそれを受け入れ良くなったことを思いながら。
これから打席に向かう場合は、「打つぞ!」ではなくヒットを打ったあとのことを考えれば良いと思います。
あなたは、いつも胸腺と一緒です。大切にしてあげると、胸腺はいつもあなたの味方なのです!!