「HSP(繊細さん)はつらい」というあなたへ
ここ数年でよく耳にする「繊細さん」
HSP(英:Highly Sensitive Person 読み:ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」という意味で、HSP自体は病気ではありません。
短気・気長、繊細・粗雑、慎重派・行動派といった気質、性格の類と捉えてよいでしょう。
しかし注意は必要です。
それぞれ幅というものがあると思います。人と比べて敏感ど真ん中の方もいれば、なんとなくそれっぽい境界にある方。
注意すべきは、敏感ど真ん中で、且つ現在の状態が物心つく幼少の頃からであれば、もしかしたら違う診断名がついてしまう可能性が考えられます。
幼少の頃はそれほどでもないが、年を重ねるごとに現在に至っている方は大丈夫です。
HSPは病気ではない!でも良くしたい
ストレスでダメージを受けたなど、心と体を回復するために必要な「体力」が、ストレスに晒され続ける事で減少してますから、元の状態に戻してあげればよいのです。
心と体のストレス状態は、様々な感受性のアンテナを高めますので、すべての刺激を拾ってしまうのです。
気質・性格は諸刃の剣です。心と体のコンディションが良ければ、適正な「敏感」で良い方向へ作用し、コンディションが悪ければ、その人の敏感の適正な幅を逸脱し「敏感すぎる」といった事になるのです。
真の”多様性”が認められない社会
やはり我々は生きていくために仕事をしなくてはいけませんね。
昨今多様性の時代といいつつ、「コミュニケーション、コミュニケーション」と、人と関わる仕事が増えて、人以外のものとコミュニケーションする仕事が減ってきているように思います。
人にはそれぞれ適性があり、黙々と機械・PCに向かえる人、植物と対話を好む人、魚を捕獲するため自然との対峙を好む人等、多様性ですから正に色々な人がいていいはずですよね。
しかし現実は厳しい、時代の波を変える事はできません。耳障りのいい言葉は先行し、実体はしばらく追いつけないでしょう。
故に更なるストレス社会は継続し、ストレスは増えるばかりで減る事はもうしばらくないでしょう。
「生きづらい」世の中でどう生きるか
まず今出来ることは、ストレスと考えられるものから離れましょう。逃げるは勝ちという言葉があるようにまともに戦う必要はありません。
そしてその次は、ストレスという相手から己の部分に目を向けます。
「生きづらい」など良くない状況にある方は、明らかにあの時と比べたら、ストレスによって本来あるべき体力(治癒力・運動力・免疫力・調整力)が減少しているのです。
ストレスによって顕在化したまでで、気づいていないかもしれませんが、ストレスがかかる以前に、本来の自分でない状態に、心と体は無意識に違和感を感じている時点で、既に「生きづらい」んだと思います。
相手とされる対象先ばかりに意識は行きがちですが、視点を変える事で少し変わった感じになりませんか?
HSP=別の意味もあるの知っていますか?
ここ1~2年の間に巷でよく聞くようになった「HSP」ですが、書籍やYoutubeであげられる“繊細さん”の意味だけではなく、別にもあったりします。
それは、HSP=ヒートショックプロテインです。
HSP(ヒートショックプロテイン)とは?
HSP(ヒートショックプロテイン)とは体内のタンパク質が熱によって変性してできるものです。
熱というものも刺激の一種なので、行き過ぎるとストレスになり、体はそれに対抗しようと変化させるのです。いわば免疫のようなものですね。
最近は、癌に対しても60℃から80℃の温熱を加えて治療するという温熱療法が一般的になってきました。
HSP(ヒートショックプロテイン)の効果
その効果としては、【運動能力が上がる】【筋肉痛になりにくくなる】【風邪が治る】【病気を防ぐ・治す】など身体の再生に対しての効果があるようです。
しかし、このHSP(ヒートショックプロテイン)はここまで高温にしなくても作り出されます。
以前、このHSP(ヒートショックプロテイン)を研究している団体が冬季オリンピック日本代表に同行し、良い結果を出すことができたとのことでした。
HSP(ヒートショックプロテイン)の作り方
では、私達でもできるHSP(ヒートショックプロテイン)の作り方はどうしたらよいのでしょうか?
一番簡単なのは入浴です。
用意するもの
- 舌下型の体温計
- 時計またはタイマー
HSP(ヒートショックプロテイン)入浴方法
- まず、自分の体温を測ります。
- その後、お風呂に浸かってゆっくりと体温を上げていきます。
…HSP入浴は体の免疫力を高めます。だいたい42℃ぐらいのお湯で体温は38℃になってきます。 - そこから10分ほど入浴します。
- お風呂から上がり、身体を冷やさないようにして10-15分横になり汗を出します。
- これでHSP(ヒートショックプロテイン)が体内で産生されました。
※効果は次の日から4日後ぐらいまで持続し、ピークは2日目
低体温気味の人は最初はぬるめのお湯から入り、その後お湯の温度を上げていくと体に無理なく体温を上げられるでしょう。
体温が38℃というのが大切なので、お湯の温度が下がらないように気をつけてください。湯船にふたをすることでも湯温が下がりにくくなります。
ポイントは【体温が38℃になってから10分間】
先ほど述べた冬季オリンピックで良い結果を出せたのも、レースや試合がある2日前に、この入浴法でHSP(ヒートショックプロテイン)を産生させ体のコンディションを上げることに成功したことで良い結果につながったのでしょう。
日本人は昔から湯治という温泉を利用した治療法を行なってきました。
効果など科学的に証明されていたわけではありませんが、このHSP(ヒートショックプロテインン)のことなども本能的に知っていたのかもしれませんね。
HSP(ヒートショックプロテイン)の効果
運動に限らず、このHSP(ヒートショックプロテイン)入浴は体の免疫力も高めます。
シャワーと比べて、白血球のリンパ球増加が著しく、免疫増強効果によって、ウィルスなどに感染しにくくなります。
また、リンパ球が増えるということは副交感神経優位の状態なので、あがりすぎた交感神経を下げることにもなり、自律神経のバランスを良好に保ち、病全般を寄せ付けません。
どなたにでも手軽にできる予防法なので、風邪やインフルエンザの流行が予想される時期などに是非試してみて下さい。
HSP(ヒートショックプロテイン)入浴効果の持続から考えて、1週間に2回が効果的です。
お勧めは入浴前の温かい飲み物
さいごに、入浴時の豆知識として、お風呂に入る前に温かい飲み物を飲んでおくと内臓が温まるのでより良い効果が得られるでしょう。
そして、入浴時に汗をかきたいのであれば、水を飲み込むより口の中に含んで、脳に【水があるんだ】と知らせた方が汗の量が多いそうです。
HSPは繊細さんの悩みをやわらげる
一つ一つ丁寧に対処してあげれば必ず、「ストレス<体力」となります。