温熱療法
温熱療法といっても、お風呂に入る、湯たんぽやカイロを使う、外出の際には温かい服装を心がければよいのです。
交感神経優位の人
おしなべて体温が低くなっています。血管が収縮して血流が悪くなり(虚血)、体温が低くなっています。
起床時の体温が36℃未満の方が多く、なかには34℃台の方もいます。
体を温めて、起床時の体温が36.5℃に近づくようになると良好です。
副交感神経優位の人
血管が拡張していて体温が高いのですが、運動不足が続くと筋肉量が減ります。
筋肉の発熱が少なくなるとやがて低体温となります。
適度な運動を心がけてください。
※身体の再生に対しての効果もある「湯治(とうじ)とHSP(ヒートショックプロテイン)」についてのページもありますので是非ご覧ください。
お風呂
38~40℃くらいのお湯にゆったりとつかってみてください。
みぞおちから下をつける半身浴でも肩までしっかりとつかる全身浴でもけっこうです。
のぼせるようでは困りますが、10分以上は浴槽につかってください。
40℃を超えるお湯につかっていると、血栓ができやすくなるというデータがあります。
あまり熱いお風呂はお勧めできません。お風呂に入る時間がなければ、膝から下までをお湯につける「足湯」も全身をポカポカに温めます。
さらに温泉だと体が温まります。特に、二酸化炭素が多く溶け込んだ「炭酸泉」がお勧めです。
もちろん、入浴剤やアロマオイル、柑橘類の皮など、気に入ったものを入れるのもよいでしょう。
湯たんぽ
湯たんぽは、熱量が大きく体を温めるのに適しています。
冬場だけでなく、体が冷えている方は春や秋にも使ってください。
冷えが強い方は夏場もお使いください。また、夜間だけでなく、できれば四六時中使ってください。
当然のことですが、体温以下に冷めた湯たんぽは反対に熱を奪うので、体温以下に冷めたものは使わないようにしてください。
カイロ
湯たんぽは仕事中や外出先では使いにくいので、カイロを使うとよいでしょう。
環境のことを考えると、できれば使い捨てのものではなく、白金カイロのように繰り返して使えるものがお勧めです。
蒸気が出る温湿布も市販されているので、それもお勧めです。
防寒
直接熱を加えるわけではありませんが、外出の際には今までよりも1枚重ね着するなどして、冷えに注意して下さい。
手袋や帽子、マフラーなども冷えを防ぎます。
下着も長いズボンや長そでにするなどして、素材も厚手のものや熱を逃がしにくいものにしてください。
絹もお勧めです。靴下を何枚か重ねて履くのもいいでしょう。腹巻きも有効です。特に下半身が冷えないように注意して下さい。