爪もみ
爪もみは手の親指、人差し指、中指、小指の爪の生え際を押しもみすることで効果的に自律神経のバランスを調整できる優れた健康法です。
爪の生え際を刺激してあげましょう
手足の爪の生え際には、東洋医学の井穴(せいけつ)という治療点があります。神経線維の密集している場所で、動脈と静脈がつながる吻合部でもあります。
交感神経の緊張状態にあるときに、これらの指の爪の生え際をもんで刺激をすると、反射的に副交感神経が緊張し交感神経がほぐれるのです。
自律神経が交感神経から副交感神経に切り替わるということは、血液循環が促されるということです。
実際爪もみを行っていると手がポカポカと暖かくなってきます。これこそが血流がよくなっている証拠であり、自律神経が調整されているということになります。
結果的にあらゆる病・症状が快方に向かっていくのです。
薬指だけは逆に副交感神経優位の状態にある自律神経が交感神経へと導かれます。
爪もみのやり方
爪もみは、親指から小指まで5本の指に行ってください。現在、薬指を除く4本の指で行っていて調子がいい場合は4本の指でけっこうです。
刺激したい指を、反対の手の親指と人指し指で、刺激したい指の井穴の部分が当たるようにはさみ、刺激してください。
あるいは、人差し指と中指の第1関節と第2関節の間にある骨を使って、指を曲げた状態でやるのもいいでしょう。
はさんだ状態で、クルクル回すのもいいですし、ギューと押し続けてもけっこうです。ギュッギュッと力を入れたり緩めたりするやり方でもいいでしょう。
1本の指に10秒以上は行いましょう。1日に3回程度を目安に行ってください。
足の指も同様に刺激すると、さらに効果が上がります。
症状別のやり方
親指 | ガン、アトピー性皮膚炎、せき、ぜんそく、リウマチ、ドライマウスなど |
人差し指 | 胃・十二指腸潰瘍、胃弱、潰瘍性大腸炎など |
中指 | 耳鳴り、難聴など |
小指 | 更年期障害、自律神経失調症、不安神経症、パニック障害、うつ状態、物忘れ、不眠、肩こり、腰痛、頭痛、手足のしびれ、高血圧、糖尿病、動悸、生理痛など |
自分が特に治したい症状・病に対応する指は、20秒ずつ刺激するとよいでしょう。